三菱UFJアセットマネジメント

目論見書用語集

ファンドの目的・特色


AI

AI(人工知能)とは、Artificial Intelligenceの略であり、人間の脳が行っている「見る・聞く・話す・考える・学ぶ」など、知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムのことです。インターネットの普及とIT技術の飛躍的進化により大量かつ多種多様なデータ(所謂、ビックデータ)が蓄積され活用可能な形で整備されるようになるなか、近年、AIの自ら学び・考えるようになる「ディープラーニング」機能の急速な進化により、こうしたデータのさまざまな技術への応用や実用化などにより社会への大きな変革が期待されています。

DR(預託証書)

Depositary Receiptの略であり、ある国の企業の株式を当該国外の市場で流通させるため、現地法に従い発行した代替証券です。ある企業が本国で発行した株式の預託を受けて、信託銀行等が発行します。これを当該国外の市場に上場することで、その企業は直接上場することなく、第三国での資金調達ができます。株式と同様に金融商品取引所等で取引され、投資家は、配当の受け取り、議決行使権といった海外企業の株式を直接取得する場合とほぼ同じ権利を享受し、売買することができます。

ESG

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。ESG課題の解決に取り組む企業に投資をすることで、持続可能な成長を実現を目指します。

ETF

Exchange Traded Funds(上場投資信託)の略で、金融商品取引所に上場されている投資信託です。基準価額で売買される通常の投資信託とは異なり、上場株式と同じように金融商品取引所の立会時間中は、市場でいつでも売買することができます。そのため、(通常の投資信託は基準価額算出日の終値による1口当たりの純資産価値(基準価額)で売買されますが、)ETFは需給関係によって、当該純資産価値を上回る価格や下回る価格での売買が可能な点に特徴があります。また、株式、債券、商品先物などの価格指数に連動することが多く、運用管理費用(信託報酬)などが相対的に低いことが特徴の一つです。上記の指数連動型のほかに純金上場信託などの現物国内保管型があります。

MLP

「マスター・リミテッド・パートナーシップ」の略称で、米国で行われている共同投資事業形態のひとつで、一般的にはエネルギー関連事業に投資する銘柄が多いです。

アクティブ運用

ベンチマークを上回る運用成果をめざす運用手法のことをいいます。アクティブ運用においては、ファンドマネジャーは、独自の判断や投資戦略に基づき、国別配分、業種配分、銘柄選択を行い、個別銘柄やある特定の業種への傾斜配分等を行って(アクティブ・リスクをとって)運用を行います。

アセットクラス(資産クラス)

投資対象となる個々の資産の種類や分類のことをいい、資産クラスともいいます。国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、短期金融商品などを指します。近年では不動産投資信託(REIT)、ヘッジファンドなどオルタナティブ(代替)投資と呼ばれる新たなアセットクラスも注目されています。

インカムゲイン

債券の利子、株式の配当、預貯金の利息など資産を保有することにより得られる収益のことです。投資信託の収益分配金や不動産の賃貸収入もインカムゲインの一種です。なお、債券や株式の売買によって得られる収益はキャピタルゲインといわれます。

インデックス運用

日経平均株価やTOPIXなど、ある特定の指数(インデックス)の値動きに連動した運用成果をめざす運用をいいます。パッシブ運用ともいいます。

インパクト投資

持続可能であらゆる人々を受容する世界の実現に向け、社会的課題の解決に資する事業活動を行う企業に投資する手法です。

エクスポージャー

エクスポージャー(=さらす)という意味で、保有している株式や債券等の金融資産のうち、価格変動リスクにさらされている資産の割合のことを指します。例えば、為替ヘッジを行わない外貨建て資産に投資しているファンドは、為替変動リスクにさらされているため為替エクスポージャーが大きくなります。

エンゲージメント

機関投資家と投資先企業の建設的な対話を指します。ESG投資において、投資先企業に継続的なエンゲージメントを行うことで、事業活動を通じた社会課題解決を促すとともに、企業が社会的課題を解決するために正しく行動できているかを評価し、投資判断に活かします。

格付け

債券の発行体等の信用力や債券の元本・利子の支払いの確実性の度合いについて第三者である信用格付会社が評価し、アルファベットなどの記号でランク付けしたものです。

為替取引
  • 為替取引とは、通貨選択型の投資信託の説明等において、異なる2つの通貨を交換(売買)する取引のうち、為替ヘッジ以外の取引を指す場合に多く使われる用語です。外貨同士の取引であることが多く、円に対する為替差損の回避を目的としない点で為替ヘッジとは異なります。
  • 為替取引によるプレミアム/コストは、為替予約取引等の為替取引を行う際に生じる損益で、一般的に2通貨間の金利差に相当する水準になります。為替レートは、一般的に取引する通貨間の金利差を反映して決定されるため、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る場合は、その金利差相当の為替取引によるプレミアムが期待でき、金利の低い通貨を買い、高い通貨を売る場合は、その金利差相当の為替取引によるコストが発生します。なお、実際の取引では、取引する通貨の金利見通しや需給など為替市場の状況によっては、金利差相当分以上のプレミアムやコストとなる場合があります。
為替ヘッジ

先物やオプション等を利用して、為替変動によるファンドやポートフォリオの価格変動リスクを回避・軽減することをいいます。外貨建資産に投資するファンドにおいて、円高による為替差損を回避する目的で行われることをいいます。ただし、円安になった場合には、為替差益の収益機会を失うことがあります。
一般的には、為替ヘッジにはコストまたはプレミアムが発生します。これらは、為替や金利の動向によって金利差以上となることもあります。

キャピタルゲイン

投資した有価証券(債券、株式、リート等)の値上がりによる収益のことです。反対に値下がりによる損失をキャピタルロスといいます。

クオンツ運用

データを数理統計的に分析し、その分析結果から導き出された運用モデルに基づいて行う運用手法のことです。クオンツとはQuantitative(数量的)という言葉から派生したもので、数量分析、あるいは数量分析を行う人をいいます。

最終利回り(終利)

債券を購入して最終償還日(満期)まで保有した場合の利回りです。償還日までに得られる利子収入と償還差損益(償還価額と購入価格との差)の合計金額が、投資金額に対して1年当たりどれだけの割合になるか表したものです。債券の収益性を表す主要な指標となります。

債務不履行(デフォルト)

債券の発行体やローンの借り手が支払能力の悪化等により、本来支払われるべき元本および利子のどちらか一方でも支払いが遅延したり、停止したりすることをいいます。

先物取引

特定の標準化された商品を特定の期日に、あらかじめ取引時点で決められた価格と数量で売買することを約束する取引をいいます。株式や債券などの先物は金融商品取引所に上場されており、最終決済日以前でも反対売買をすることによって決済することができます。

残存期間

現時点における債券などの満期を持つ資産の償還日までの残りの期間(年数、日数)をいいます。一般的に年数で表示するため、残存年数ともいいます。
残存期間は債券の価格変動のリスクを表す指標の一つとなります。満期までの残存期間が長いほど、債券価格の変動が大きくなる傾向があります。

スイッチング

ファンドを乗り換えること(保有しているファンドの換金と同時に異なるファンドを購入をすること)をいい、換金代金を購入代金に充当することをいいます。一般的に、同じ運用を行う複数のファンド間(為替ヘッジありコース/なしコース等)で設けられることが多く、新たなファンドの購入に際して手数料を課さないか、あるいは低い手数料率とするケースもあります。なお、解約金の利益に対しても税金がかかり、またファンドによっては信託財産留保額もかかる場合があります。

スチュワードシップ活動

機関投資家がスチュワードシップ方針に従って行う建設的なエンゲージメントや議決権行使などを指します。

スチュワードシップ方針

機関投資家が、投資先の企業やその事業等を理解し、企業との対話などを通じて、当該企業の企業価値の向上や持続的成長を促すことにより、受益者の中長期的な投資リターンの拡大を図る責任があるということを意味します。

直接利回り(直利)

債券価格に対する1年間に受け取る利子の割合をいい、「直利」とも呼ばれます。「利子÷債券価格」で求められる利回りのことです。最終利回りとの違いは、償還差損益(償還価額と購入価格との差)を考慮していないことです。

デュレーション

債券投資において、市場金利の変動に対する債券価格の変動の大きさを示す指標です。デュレーションが大きい債券ほど、市場金利の変動に対する債券価格の感応度が大きく、デュレーションの小さい債券に比べて金利変動リスクが大きいことを示します。また、債券へ投資した金額を利子及び元本で受け取ることができるまでの平均回収期間を表すこともあります。

騰落率

基準価額やベンチマークなどが一定期間に上昇または下落した変化率(パーセンテージ)のことをいいます。
ファンドの場合は、通常その期間中に受け取った分配金(税引前)を再投資したものとして計算しております。騰落率は手数料や税金を勘案していないため、実際の投資者利回りとは異なりますが、ファンドのパフォーマンスを把握する指標の一つとなります。

ハイイールド債券

信用格付機関により、BB格相当以下の低い格付けを付与された債券のことです。一般的に信用力が低く、債務不履行や支払い遅延のリスクが高い分、利回りが高くなる傾向があります。

配当利回り

株価の水準を判断する指標の一つです。株価に対する配当金の割合のことで、1年間で受け取ることのできる配当金の額を株価で割って算出します。株価が低く、配当金が高い銘柄ほど配当利回りは高くなります。そのため、株価が下落すると、(1年間の配当金額に変動がなかった場合)配当利回りは上昇します。

パッシブ運用

日経平均株価やTOPIXなど、ある特定の指数の値動きに連動した運用成果をめざす運用をいいます。

パフォーマンス

ファンドの運用成績のことをいいます。通常、基準価額の値動きとその期間中に受け取った収益分配金を合算した総合収益(トータルリターン)が当初の投資額に対してどの程度上回っているかで判断されます。

バランス型ファンド

株式、債券など複数のアセットクラス(資産クラス)を投資対象とするファンドのことをいいます。ひとつの投資信託を購入するだけで複数の資産クラスに分散投資できます。

バンクローン

バンクローンとは、銀行等が行う企業への貸付債権(ローン)のことです。主に、相対的に信用力が低い非投資適格(BB格相当以下)の企業に対する貸付債権であるため、投資適格債券(BBB格相当以上)などと比較すると、信用リスクが高い分、相対的に高い利回りを期待することができます。一般的に、担保が付されていて、債券等に比べて債務の弁済順位が高いのが特徴です。

ファミリーファンド方式

投資者(受益者)から投資された資金をまとめたファンドをベビーファンドとし、その資金の全部または一部をマザーファンドに投資して、マザーファンドにおいて実質的な運用を行う仕組みです。ファミリーファンド方式は、複数のベビーファンドで集められた資金をマザーファンドでまとめて運用することによって、運用効率を高めるメリットがあります。

普通分配金

追加型株式投資信託の収益分配金のうち、投資者(受益者)の個別元本を上回る部分から支払われる分配金のことです。分配金支払後の基準価額と受益者の個別元本を比較し、個別元本を上回っている場合には、全額普通分配金になり、株式投資信託の場合には配当所得として課税の対象となります。

不動産投資信託(リート:REIT)

不動産を主要投資対象とする投資信託のことで、「Real Estate Investment Trust」を略してREITと呼ばれています。複数の投資家から集めた資金でオフィスビル、商業施設、マンション、倉庫などの様々な不動産を取得し、そこから得られる賃料や不動産売却益などを投資家に分配する仕組みを持ちます。日本では頭にJAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれています。J-REITは、金融商品取引所に上場されており、株式と同じように取引ができます。

分散投資

値動きの異なる多くの資産クラスや多くの銘柄に投資対象を分散することにより、ファンド全体のリスク量を抑えることを目的としたポートフォリオを構築することをいいます。例えば、複数の資産に直接投資することに代えて、バランス型ファンドに投資することで、分散投資を容易に行うことができます。また、投資するタイミングを分けることを時間分散ともいい、その代表的なものが定時定額購入(投資対象資産が下落した場合、一定金額を定期的に買い付けることで、一定口数のそれよりも買付価格を低く抑えることが可能)です。

ヘッジ

価格変動に伴うリスクを回避することをいいます。例えば、ヘッジを行うために先物を活用した場合は、株式ポートフォリオの将来の値下がりリスクを回避するため、株式先物取引等を売る(売建て)ことを「売りヘッジ」、株式ポートフォリオの将来の値上がりリスクを回避するために株式先物取引等を買う(買建て)ことを「買いヘッジ」といいます。また、外貨建資産のポートフォリオの為替変動リスクを回避することを「為替ヘッジ」といいます。

ベビーファンド

ファミリーファンド方式で、投資者(受益者)が取得するファンドをいいます。ベビーファンドに払い込まれた資金は、マザーファンドに投資され、マザーファンドを通じて実際の株式や債券などの有価証券へ投資を行います。

ポートフォリオ

複数の資産や銘柄を組み合わせたファンドあるいは保有資産の構成内容をいいます。

マザーファンド

ファミリーファンド方式のファンドにおいて、ベビーファンドに集まった資金の全部または一部を投資して運用を行う実質的なファンドのことです。運用の効率化を目的として、複数のベビーファンドの資金を集めて合同運用するためのファンドをいいます。また、「親投資信託」という場合もあります。

マネー・プール・ファンド

スイッチングを行う際に、資金を一時的に待機(プール)させておくためのファンドです。一般的に、安全性の高い国内債券や短期金融商品で運用されます。投資開始時点でマネー・プール・ファンドのみを購入することはできず、スイッチング時のみ購入可能です。

モーゲージ証券

「MBS(Mortgage Backed Security)」や「モーゲージバック証券」とも呼ばれており、住宅ローンなどの不動産担保融資の債権を担保として発行される証券のことをいいます。モーゲージ証券には、政府系機関によって元利金支払の保証がされるなど高い信用力や流動性がある一方、期限前償還といった、一般的な債券と異なる特徴があるため、同等格付けの一般的な債券よりも比較的高い利回りを享受することができます。

ラップ口座

株式や債券、ファンドへの投資を金融機関に一任する口座のことです。金融機関が顧客に合った投資戦略や資産配分の提案、株式の売買注文などを一括して提供できることが特徴です。あらゆるサービスが「包まれている」ことから、ラップ(wrap)口座と呼ばれています。ラップ専用ファンドを購入する場合は、あらかじめ販売会社でラップ口座の開設が必要です。

リバランス

ファンドの運用において、あらかじめ定めた資産や銘柄ごとの組入比率が相場変動などで変化した際に、値上がりした資産・銘柄を売ることや、値下がりした資産・銘柄を買い増すことによって組入比率を修正することをいいます。また、運用環境の変化に応じて、ファンドに組み入れる資産の配分や銘柄を見直すことで、ファンドの目標リターンやリスクに合わせた運用が行えるように調整することを指す場合もあります。

レバレッジ

少ない資金で大きなリターンの獲得をめざすため、信用取引や先物取引など、投資金額に対して数倍の取引を行うことで、対象とする商品の価格変動に対して、より大きな損益が発生する取引を行うことを言います。小さい力で大きい力を生む仕掛けである「てこ」に例えて、レバレッジと呼ばれます。

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